2013年01月10日

ビジョンヨガと内村鑑三と日本の天職@

ビジョンヨガと内村鑑三と日本の天職。さて今年早々に途方もないタイトルから始まってしまった。
感覚が先で知識は後、というビジョンヨガの教育方針は私の体の中にも染み付いている。何故今私はこれをしているのだろう?という疑問は、それをし終えてから考えればいい、という習性だ。すると考える間もなく、そういう意味だったのか、と悟る。知識から自身の行動の裏付けを取るわけだ。
この繰り返しで20年やってきた。
その成果を一つ、披露してみようと思う。ビジョンヨガは、明治時代に国の行く末を案じた内村鑑三氏の見果てぬ思いを果たすために誕生したなど、20年経て初めて知った、という話です。
内村鑑三氏とは、あの名著「代表的日本人」の著者であり、JFケネディやクリントンをはじめ米国の大統領がその著作を高く評価しているのは有名な話だ。その著作の中に、「日本の天職」というものがあることを今年正月に始めて知った。いやこれは嘘ではない。お恥ずかしい限りだが、ノーチェックだった。
やはり決めると手に入る、という法則は真実であり、日本の国家論を著そうと決めたら検索にヒットしたわけだ。天がそれをやれ!と後押ししているように。その「日本の天職」の訳書には、こう書いてある。

『人各々、天の命じた職に安んじこれに従事することによって、自身も幸福を得、世もまたこれによって著大の利益を得るものである。』

まさに。まさにその通りである。天職=天の命じた職。バースビジョンに沿った生業。職業。まさにその定義通りである。それさえ見つければ、天命を実現させるスタートを切れる、というものだ。
次に、

『人々各々天職ありとすれば、国民なるものもまた一つの集合体であり相寄って人間界を組織するものであるから、宇宙に目的があるのと同じくまた一個人に天職あるのと等しく、各国民にも特別な天職があって、全地球の進歩を補うであろうと考えるのである。』

凄い。
時あたかも日露戦争勃発前夜だというのに、いやだからこそ非戦論を唱え、言論界から抹殺されようとも怯まず、このような論文を発表したのだろう。まさに武士である。彼はクリスチャンなどではない。そういう仮面を装いながら、何とかして欧米人に日本を理解させようと工面した策だったように思う(魂レベルでは、だが)とにかく筋の通った真の武士だったと確信する。

内容には解説するまでもない。その通りであろう。私もバースビジョンDr.として、この日本の未来を憂いバースビジョン国家論を草稿せんと決意した。その中にはかなりのタブーが含まれている。
だからこそ内村氏の胸中を少しは察することが出来るのだ。当時の日本は「富国強兵」「殖産興業」を国是とし、中央集権体制が強固になった時代である。正月に「山本五十六」がテレビ放映されたので観たが、メディアも国民もあのようにロシアを叩け!と熱狂していたに違いない。

そんな戦争賛成ムードの高まる中で、だ。人間には天職が有り、国民もまた一つの集合体であり(日本にも)特別な天職があって、全地球の進歩を補うであろうと論じた。世間からは宇宙人か非国民か、迫害対象だったはずだ。ごくごく近いお弟子さん筋だけは信奉しただろうが。メディアは当然無視だったのではないか。
著作の中にある、日本の天職とは何か、結論を書く前に、こうした発想を頂いたことこそ、発明と文明創造への貴重な一歩だったと賞賛したいのである。

『自国の強大のみを求めて他国の利益を顧みない国民が、永久の富強に達したのを私は歴史上いまだかつて見たことがない。そうしてもし我が日本国もその希望するところの強大に達せんと願うならば、この動かすべからざる天理に従わざるを得ない。』

この意味は、軍事大国ロシアに宣戦してしまったら、後には引けない。富国強兵の国是を即刻改めねば、勝っても負けてもこの国は滅びるまで突っ走るだろう。動かすべからざる天理に従わざるを得ない、とはそういうことだ、しかし現実は、日本の中枢部は【日本の天職を一切省みることなく】(ここ重要☆)大国に対峙する道を選んでいる。天理に従って、日本は瓦解する道を選ぶのか、という悲観めいた預言に繋がっている。

『我が日本は、人類文明の今後の進歩ならびに発達に対して為すべき業を有しないのか。
日本はまさに他国の文明を吸収し、西洋の文明の美菓に飽き足りて満足すればよいのか。
日本国の天職とは何か、日本は全世界のために何をなしうることができるか。』と自己の中に問い続けた様子がありありと浮かぶ。

今、私たちは明治国家の成立と、昭和の敗戦までの軌跡を振り返り、平成の世に同様の現状を迎えている、との認識を持つべき時代を迎えている。原発問題然り、TPP然り。教育問題然り。医療問題然り。
それらに個々に対応する前に、一度考えてみたい。

『一体日本は、何のために存在しているのか』を。

内村氏の論文にその回答を得た気がした。「バースビジョン国家論」でその答えを出したいと思う。
内村氏の「日本の天職」とは何か、その結論と解説を述べる前に、こちらをご紹介したい。
私の大学の卒論の研究テーマである。タイトルは
「21世紀文明へのシナリオ」〜東洋と西洋の調和の美を求めて〜 1885年−86年に書いたものだ。

論旨は、西洋物質文明と東洋精神文明の中間位置にあって、その地理的・歴史的観点から見て、日本はその
橋渡し役を果たすべきである。というものだった。
文学部や哲学科や、歴史学部ではない。中央大学経済学部の企業研究のゼミに所属していた。あくまで企業の観点から文明論を起こしたわけだ。

この論文がバイブルとなって、ビジョンヨガが生まれた事は、バースビジョンノートの中にちらりと触れてあるとおり。インドのヨガでもない、ましてアメリカ発のヨガなどでもない、日本人の手による古今東西の叡智を融和して枝葉をそぎ落として、発祥した地球の贈り物。それがビジョンヨガだ。
日本人には吸収して自分のものにして世界に発信する能力がある、その事を論文には様々な視点で描かれているが、ビジョンヨガこそ、その一端を示す作品である。

しかしその発想の原点は、卒論を仕上げる以前に、1860年代、実に140年前には、内村鑑三氏により明確に描かれていたのだった。
『今、日本国の天職がどこにあるかを知ろうと思えばまず第一に我が国の地理学上の形状について推究しなくてはならない。』と。
2013年正月、それはビジョンヨガの知られざるルーツに出逢う旅から始まった。まさか日露戦争勃発前夜にまでさかのぼる事になろうとは・・・。

(つづく)
VisionCreator 大石健一





posted by 大石 at 15:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: