2010年04月23日

竜馬伝16「勝麟太郎」

加尾が龍馬に言ったセリフ。
「何か大きいことを成し遂げるために産まれてきたんだから。(私のことは忘れて江戸へ行って)さよなら・・。」

執着すると中々言えない台詞です。女性の品格そのものですが、ここで予断になりますが、この時自分のバースビジョンの遍歴を思い出したのでエピソードとしてお話します。
私にも似たような(?)事をある付き合っていた女性に言われたことがありました。社会人になりたての頃です。

「健ちゃんはね、きっとビジネスと精神世界を結ぶという、大きな役目があってこの世に生まれてきたんだと思うの、だから、きっと何か大きな働きをする時が来ると思うよ」と。
その時は(ふ〜ん、そうなの・・)と気にも留めませんでしたが、不思議な余韻があったので、メモに走り書きをしたのです。それから7年後、書斎の資料を片付けている最中に偶然そのメモ紙を見つけて、はたと止まりました。全く同じ思いで会社を興した後だったからです。
ワールドブリッジとは、世界を結ぶひとつの橋、という意味で、魂に刻んだライフワークで生活できる人が増えたら、経済は変わり、世界中から戦争も飢餓もなくなるはずだ、お金のためでもなく、かといって心の世界に逃げ込むのでもなく、経済と精神性と二つの価値観に偏りがちな世界を統合する方向に導いていこう、という思い=経済を癒す、という理念で立ち上げたのでした。

その思いだけが先行し、現実が伴っていなかった当初、焦り、もがいている最中に出くわした、捨ててもおかしくないぼろぼろのメモ紙に刻まれた文字を見て、私は勇気百倍となったものでした。
その彼女とは会社設立時にはとうに離れて音信普通だったわけで、言われたことすら一切記憶の彼方でした。
しかし私は天意を受容し今ここにいる、という確信を得るには十分すぎる程のメッセージで、その事を私に伝えるために天が遣わしたのでは、と思えるほど衝撃的な出会いでした。(知り合った場所もアテネで、イスタンブールに向かう空からエーゲ海を眺める場面から始まった出逢いもまた衝撃的です。そんなことはどうでもいいか・・・。)

お伝えしたいことは、オモテのライフワークが創造期に入る前に、その伏線としていくつもの《バースビジョン・エピソード》があり、その中には、プライベートな部分も多分に含まれているもの、ということです。
龍馬にとっては、ドラマ上まだ出逢っていないお龍と結婚することになっているので、バースビジョンを実現する上で、加尾と夫婦になり土佐で暮らす流れには決してなり得ません。が、それら(それら、です)を通じて必ず、道を開き、間違わぬよう示唆してくれる出逢いが必ずあるのです。そこを忘れないよう、決して恨みつらみで別れて、感情のブレから大事なメッセージを見逃すことのないようして頂きたいものです。

さて、勝海舟とのバースビジョン創造期が始まる出逢いを邂逅しましょう。今後折りに触れていきますので、初回は、簡潔に表します。

品定めに来た竜馬を、逆に面接する勝も、面白い演出でした。武田鉄也は大の龍馬好きだから、心の底から龍馬をからかってやろうという気持ちで演じたのではないでしょうか。すでに愛情たっぷりな雰囲気が漂っていました。
それはさておき、私が最も感じ入ったのは、勝が龍馬に答えを引き出そうとする場面です。
「既に心の中に答えがあるはずだ。私を訪ねて来たからには、それなりの思いがあってのことだろう?えっどうなんだい?
この日本は一体どうすればいいと思うんだい?」というように問いかけました。
すると龍馬はいきなり「わしは剣が強い」と言い出した。「剣が強いことは皆知っちゅうから、けんかをふっかけてくる者はおらん」「もしこの国が強くなったら、誰もどの国も日本に喧嘩を売ってこない、そうだ!海軍を強くすれば誰も争わずこの国を守れる!」と。そこまで言葉に出させて、勝は合格を言い渡した。

勝も剣の達人だから、言葉になる前に相手の心(意識)に答えがあるかどうか、見抜けたと察すべき張り詰めた場面です。松陰先生が龍馬を「黒船に乗るのは私であって、君ではない!」と言い切った場面がありました。その感覚と一緒です。
優れた師は、答えを知りながらも、開きかけた相手に答えを言わせる、つかむ機会を与える。その時期が来たらそれと気づけるようにパスワードのようなヒントだけを与える。
千葉先生の「出て行きなさい!」〜「時がかかったな」の場面も同じです。
攘夷か開国か、という思想レベルの二者択一議論に翻弄されず、自身の感性に触れるものを信じて選び取った人生の持ち主ゆえ、他に成し得なかったユニークな立ち回りを演じる時代の立役者となりえたのでしょう。





posted by 大石 at 17:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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